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農地を売りたい

こんにちは!


今回は、畑や田んぼといった農地の売却についてお話していきます!


「農業を引退したい」「農地を相続したが、実際に始めるのは難しい」といった理由で、農地の売却を検討していても、売りにくくて困った・・・なんてお話はよくあります。


様々な理由により、売り渡しが簡単にはできないのが農地なのです。なぜ農地が売却しにくいのか・・・、1つずつ解説していきます。



農地の相続


① 農地法による制限


農業を引退しても、すぐに農地を売却して次の所有者へ渡すことができないのは、農地法があるためです。


農地法 第三条
農地又は採草放牧地について所有権を移転し、又は地上権、永小作権、質権、使用貸借による権利、賃借権若しくはその他の使用及び収益を目的とする権利を設定し、若しくは移転する場合には、政令で定めるところにより、当事者が農業委員会の許可を受けなければならない。

これを見ても、なんのこと?と思うかも知れませんが・・・要するに、農地を購入できるのは地域の農業委員会に許可を受けた農家、または農業従事者に限られているのです。

これにより、これから農業を始めようと思った人がいきなり土地を買ってそこで新たに農家になるということはできないのです。

これが、農地売却が難しい一番の理由です。



② 値下がりが続く農地の価値


近年、田んぼや畑などの農地の価格が低下し続けています。


農地の価格が低下している要因としては、


・農業への意欲がなくなる

・農業を新しく始める人や後継者がいない

・農地の価格に見合った農業収益が得られない


といった問題です。


このような理由から、農地を欲しがる人が減り、農地価格が下落してきています。


売却の困難さから、放置された土地の増加にも繋がってしまっていて、耕作放棄地は年々増加傾向にあり、その面積は1990年時点では21.7万ヘクタールでしたが、2015年には42.3万ヘクタールまで増加しています。



放置された畑

過去1年間耕作されず、この先も耕作される予定がない耕作放棄地は、農地面積全体との比率で1割、面積にしてほぼ富山県と同等の広さにも達しています。


農地は放置された期間が長ければ長いほど農地として復旧するのに手間と時間がかかりますし、荒れ地が害虫、害獣の住処となって近隣の農家に多大な迷惑をかけることもあります。



⇒放置された農地を売却するには?


実際に農地を売却する場合には現在農地と使われているものをそのままそこで農業を続ける前提で、農地のまま売却する方法と、農地を農地ではなくして用途を変える「転用」をして売却する2つの方法があります。

いずれにせよ、売却には農業委員会の許可が必要です。


農業委員会


① 農地のまま売却


まずは農地を購入してくれる人を探す必要がありますが、地目が農地の土地を購入できるのは農家や農業参入者に限られます。

農地の買い手が見つかり、売買契約が成立した後は、農業委員会に許可の申請をします。農業委員会ごとに、提出する書類が異なるケースがあるため、事前に確認を入れておくのが望ましいでしょう。


農業委員会の許可が下りたら、「所有権移転登記」をします。その後、買主から売却の費用を受け取って完了となります。



② 農地を転用して売却


「農地転用」とは、農地を農地以外の地目に変更することです。たとえば、農地を宅地や駐車場などにするケースがあります。


しかしながら、農地を農地以外のことのために転用して売却するのにはいくつもの制限があり、転用したくてもできない土地もあります。


農業委員会・都道府県知事の許可がなければ、勝手に転用することは許されず、しかも申請する時点で「何を建てて、何の目的でどういう風に使うのか」がはっきりと決まっていて、その際の資金も十分にあることが証明できていないといけないなど、ハードルは高いと言わざるを得ません。



転用申請時の必要書類としては、


  • 土地の登記全部事項証明書(発行3カ月以内のもの)

  • 公図(区分判断をするもの)

  • 写真(農地と周辺の写真)

  • 預貯金残高証明書(申請どおりの目的で利用しているかを証明するのに使う)

  • 所有者の同意書(所有者以外が転用する場合など)


などが挙げられます。


また、農振法により、農振地(農業振興地域)に指定されている土地は、そのままでは農地転用ができません。まず農振除外申請を行い、認められることが必要です。

農振除外申請は半年に1度ですので、期日に注意しておきましょう。



⇒農地の種類って?


農地はどこにあるかによって細かい区分があります。

市役所の農政課などへ問い合わせをすることで、大抵は調べることができます。


農地の種類


・農用地区域内農地

市町村が定める農業振興地域整備計画において、農用地区域とされた農地は通称「青地」と呼ばれ、もっとも制限が厳しくなっています。

もし自分の土地がこれに当たれば、転用はほぼ不可能と考えていいぐらいです。

例外もないわけではないのですが、とてつもなくハードルが高いです。


・甲種農地

市街化調整区域内にある農地の中でも、特に良好な営農条件を備えている農地です。この場合も転用は原則不許可になっています。


・第1種農地

生産性が高く営農条件が良好で、約10ヘクタール以上の規模の一団の農地、土地改良事業などの対象になった農地です。

こちらも転用は原則不許可ということになってはいますが、甲種農地に比べれば「公共性が高い事業に転用する」など条件付きで転用の条件はやや緩和されています。


・第2種農地

鉄道の駅が500 メートル以内にあり、今後は市街地化されて発展することが見込まれる土地や生産性が低いとみなされた土地です。

土地周辺の他の農地が代用できない場合は、許可されます。


・第3種農地

鉄道の駅が300メートル以内にあり、市街地区内で既に施設が整備されているなど、都市化が著しいと見られている地域にある土地で、原則許可されます。



⇒農地売却時にかかる税金って?


農地を売却すれば、もちろん税金がかかってきます。

農地を売却したときに得た金額からその土地を購入したときにかかった費用や仲介手数料など、さまざまな諸経費を差し引いた額が譲渡所得であり、これに所得税、住民税が課税されます。


譲渡所得や、それにかかる税金の計算は以下のとおりです。


譲渡所得 = 農地の売却額 – 農地の購入額 – 諸費用

税額 = 譲渡所得 × 税率

農地売却の際の税率は、その土地を所持していた期間によって変わります。

所有していた期間が5年以下なら、「短期譲渡所得」になり、所得税率は30%、住民税率は9%です。

5年以上なら「長期譲渡所得」となり、所得税率が15%、住民税率が5%となります。



◆農地の売却は業者に相談するのが早い


農地の売却は、宅地よりも専門的な知識がからむ手続きが多く、難しいです。

そのため、農地売買の経験が豊富な専門業者に一任するのが最も安心でしょう。


また、農地転用の申請に関しても、業者の対応によって転用許可が降りるかどうかが大きくかわってきます。

転用許可が降りるかどうか怪しいような土地は、この段階から農地売却に強い業者をみつけ、代理人にすることが重要と言えるでしょう。


「天空のおくりびとNET」なら、農地の売却相談やお困りの相続不動産の問題など、全般に渡ってサポートいたします。


何かと時間もかかりややこしい農地の売却、うまく進めるためにまずはお気軽に天空のおくりびとNETグループにご相談ください。




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大阪の遺品整理なら天空のおくりびとNET

こんにちは!

「天空のおくりびとNET」です。


今回は、「人生の終わりに向けて、自身の身の回りの「物」や「財産」を整理する」まさに終活のスタートとも言える、生前整理のお話をしていきます。


この記事では、生前整理のメリットとデメリット、始めるタイミングや具体的なやり方・進め方を解説しますので、ぜひ参考にしてください。





① 生前整理とは?


生前整理とは、自分が亡くなった後に残された家族が相続や遺品整理で苦労しないために、自身の身の回りの「持」や「財産」などを整理・処分する活動のことです。

生前整理は、人生の終わりを意識した「終活」の一部とも位置づけられています。



大阪の生前整理

生前整理は不要な物を処分する「断捨離」だけをするのではなく、必要な物や自身が保有している財産を整理して、エンディングノート・財産目録・遺言書などを作成しておくことも生前整理の一部となります。


※生前整理と遺品整理の違いとは?
遺品整理とは、亡くなった人の配偶者や子どもなどが、亡くなった人の遺品や財産を整理・処分などを行うことを言いますが、対して生前整理とは亡くなる前から整理を行っておくこと、つまりはそれを実行する人や時期に違いがあります。


② 生前整理を行うメリット


生前整理をやっておくメリットは、主に3つあります。


メリット① 遺族の負担が軽くなる


生前整理を行う1つ目のメリットは、遺族の負担を軽くできることです。


親族が亡くなると相続が発生し、遺された家族は遺品整理を含め、かなりの数の相続手続きを、決められた期限までに行う必要があります。

その点、事前に生前整理をして、自分自身が持っている物をある程度整理しておけば、遺族の負担を軽くすることができます。


メリット② 財産の引継ぎがスムーズになる


生前整理をしておく2つ目のメリットは、大切な財産を確実に引き継げることです。


何も整理されていない状態では、遺族は財産を見つけるだけでも、大変な労力が必要となりますし、遺品の量が多いと、大切な財産を家族に見つけてもらえず、他の物とまとめて捨てられてしまう危険性もあります。

生前整理をしておき、大切な財産や思い出の品を整理しておけば、確実に引き継ぐことができて安心です。


メリット③ 相続のトラブル対策になる


生前整理をしておく3つ目のメリットは、相続トラブルを対策できることです。


親族が亡くなり、相続が発生した場合、親族間で遺産分割協議が行われます。

しかしながら、協議が終わってから遺産が見つかると、相続人は遺産分割協議をやり直す必要があり、その時に親族間で揉め事になるケースが多くあります。


生前整理をしておいて、予め財産の内容や関連書類の保管場所などを伝え、誰に受け継いで欲しいのかを予め伝えておくことで、相続トラブルを事前に防ぐことに繋がります。



③ 生前整理を行うデメリット


生前整理をやるにあたっては、メリットのみではなくデメリットもあります。


デメリット① 時間と手間がかかる


生前整理をしておく1つ目のデメリットは、時間と手間がかかってしまうことです。


自分が所有している持ち物や財産を全て見直して整理を行うのは、決してすぐに終わることではありません。

さらに整理して・処分して・情報を残して…という作業も考えるとなると、かなりの時間と手間が必要となります。

仕事や家事といった毎日の生活を送るだけではなく、生前整理のために時間や労力をかけるのは簡単なことではないでしょう。


デメリット② お金がかかる


生前整理をしておく2つ目のデメリットは、お金がかかるということです。


例えば、粗大ゴミや家電の廃棄で発生する処分費用、不用品買取業者や生前整理業者への作業依頼料などが必要になってきます。

不動産を売却する場合は、不動産業者への仲介手数料や税金(譲渡所得税や住民税など)が発生します。

生前整理のために数十万円の費用がかかるケースもあり、この点はデメリットとなってくるでしょう。



④ では、生前整理を行うのはいつからが良い?


生前整理を始める時期はいつでも問題ありませんが、身体が自由に動かせて、判断力や思考力も衰えていない間に行われることをおすすめします。


ほとんどの人は日常生活で人生の終わりを意識することはないため、生前整理や終活と聞いてもあまり現実的ではないかも知れません。


しかし、毎日どこかで誰かが、突然の事故で命を落としていることも事実ですし、若くして病気で亡くなってしまう場合もあります。

生前整理はどの時期に始めても問題ありませんので、「まだ早い」「もう遅い」と考える必要はありません。



終活とエンディングノートの作成

生前整理を始めやすいタイミング


生前整理の必要性は理解していても、「そのうち始めよう」と考えていては、タイミングを逃してしまう可能性もあります。

生前整理は時間と労力が必要となりますので、少しでも若いうちから始めるのが良いとされています。

生前整理を思い立った時こそ、行動に移す最高のタイミングとも言えます。



生前整理を始めやすいタイミング① 子供が家を出たとき


子供が就職や結婚で実家を出たときは、生前整理をはじめやすいタイミングです。


子供が実家を出た後に相続が発生した場合、相続人である子供は「実家にある全ての家財道具全て」を遺品整理する必要があるため、万一のことがあった場合の負担は大きくなります。

子供が実家を出た後に、ある程度の生前整理をしておけば、子供の負担を軽減することができます。



生前整理を始めやすいタイミング② 定年退職後


定年退職をした後も、生前整理を始めるベストタイミングです。


定年後はこれまでとは違い、仕事のスケジュールに追われることなく、自分のペースで生前整理ができます。



⑤ 生前整理の進め方


生前整理は主に、「身の回りの物の整理・処分」と「お金や財産に係るものの整理」に分けて考えることができます。


どちらも、1つひとつ「いる」か「いらない」かを判断して、いらないものを手放す(処分・売却・解約など)という点は共通します。

生前整理には「家族に受け継いでもらいたい大切なものを明確にする」目的もありますので、身の回りの物や財産の情報を残しておく必要があります。


整理した物や財産をどうしたいのか、どんな種類の財産を保有しているのか、どこに必要書類などが保管されているのかといった情報を、エンディングノートや財産目録などに残しておきましょう。



大阪 エンディングノート作成


身の回りの物の生前整理は、自身がどれだけの物を持っているかを確認したうえで、「必要な物」と「必要でない物」に分けていきます。


身の回りの物は、家の中にある家具家電や衣類といった「家財道具」だけではありません。

パソコンやスマホなどの「デジタル機器の中にある情報」も含まれますので、これらの整理も忘れないようにしましょう。


しかし、整理を始めてみても、どれが必要でどれが必要でないかの判断は難しく、結局何も捨てられないということも起こりがちです。

どうしても物を捨てることに抵抗がある人は、無理に捨てることにこだわらなくても構いません。

ひとまず、身の回りの物を「必要な物」と「必要でない物」と「検討する物」に分けるだけでも効果があります。



※デジタル機器の情報の整理とは?
パソコンやスマートフォン(スマホ)なのデジタル機器に保存されている情報が対象になります。
・写真や動画などのデータ
・メールや連絡先などのデータ
・SNSや個人ブログにあるデータ

デジタル機器の情報の整理では、「機器から取り出してほしいデータ」と「家族に見られたくないデータ」を分けておきます。

家族に見られたくないデータについては、個別にパスワードをかけるか、不要なデータは消去するなどしましょう。

この他にも、連絡先のデータは紙に印刷しておく、思い出の写真はプリントしておくといった方法もあります。



⑥ お金・財産の整理


お金や財産に係るものの整理では、「必要な物」と「不要な物」に分けて整理するだけではありません。

万が一のときのために、財産に係る書類や印鑑など、すぐ出せる場所に保管しておくことも重要です。



財産の整理 生前整理

まずは手持ちの銀行口座やクレジットカードを確認して、現在利用していないものや、今後必要ないものがあれば、解約手続きをしておきましょう。


そして、デジタル遺産についても忘れずに整理をし、不要なものは解約などの手続きをしておきましょう。


デジタル遺産とは、以下のような財産のことを指します。


・ネット銀行や証券会社の取引にかかわる情報

・暗号資産(仮想通貨)

・各種ポイントやマイレージ

・電子マネー

・有料会員サービスの定期課金


キャッシュカードやクレジットカードとは違い、これらの情報は全てデジタル機器やインターネット上で管理されています。

デジタル遺産は整理をした上でデータを残しておかないと、遺族が見つけることができず、様々なトラブルに発展する恐れがあります。


また、お金や財産にかかわる必要書類などは、万が一のときにすぐ出せるように、どこか一か所にまとめて保管しておくことをおすすめします。


万が一のときのために生命保険(死亡保険)に加入している場合も、生命保険金(死亡保険金)を請求する際は、生命保険会社の保険証券があると手続きがスムーズです。


また、自宅など不動産を相続する場合は、不動産の権利証(登記識別情報)が必要になります。


これらの大切な書類や預金通帳など、万が一のときに必要になる書類などは、どこか一か所にまとめておくことをおすすめします。



◆生前整理は業者に依頼するのも手


生前整理を自分だけでするのは大変…という方は、プロに依頼することもできます。


生前整理業者とは、依頼者や家族の意見を尊重しながら、片付けや仕分け作業から不用品の買取りや清掃までを引き受けてくれる業者のことです。

費用は発生しますが、専門スタッフが片付けや仕分けも担当してくれるため、効率よく生前整理を進めることができます。



・業者に依頼した時の費用は?


生前整理業者の費用相場は、間取りによって変動ケースがほとんどです。



遺品整理 相場 大阪

ただし、不用品の料が多い場合や、部屋の状況によっては、費用が少し高くなることもあります。


「天空のおくりびとNET」なら、生前整理作業から、万が一に備えてのエンディングノート作成、不動産の売却相談など、全般に渡ってサポートいたします。


気になる料金についても、複数業者から比較しお選びいただけますので、お客様の求めるサービスに合った最安・最適なプランをご紹介いたします。


人生一度きりの生前整理、うまく進めるためにまずはお気軽に天空のおくりびとNETグループにご相談ください。



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更新日:2024年5月8日


遺品整理作業

こんにちは!

「天空のおくりびとNET」担当のKです。


今回は、「天空のおくりびとNET」の本文である「遺品整理」について少し触れていきましょう。


昨今、少子高齢化がどんどん進む日本。どの地域においても、高齢化の波には逆らえず、遺品整理や生前整理といった事を考えざるを得ない機会も、過去に比べると増加してきていると言えます。


最近では、映画やドラマで遺品整理をやっている光景を見かけることも出てきましたが、実際にその現実に直面すると、ご不幸ごとの悲しみもあり、なかなかじっくりと考えられないのも現実ではないでしょうか。


ドラマや映画などのフィクション作品。当然ながら、よく作られているもので、こういった映像を見ていると、「別に業者に頼まなくても、自分たちでこれぐらいなら出来るんじゃないか?」という疑問も生まれます。


もちろん、そういった考えを否定するつもりはございませんし、最終的にどのようにして対応をするかは、ご家族で決めるのが一番だとも私は考えています。

じゃあ、何故今回このようなタイトルで記事を書き綴っているかというと・・・「遺品整理を業者に頼むメリット」が、あまり知られていないんじゃないか?という疑問が私の中でよぎったからです。


先ほども書きましたが、実際にそういった場面に直面すると、どうしようかという意見がなかなか定まらないものです。

そういった皆様に、少しでも「選択肢の幅」「選ぶ理由」を広げて頂ければと思います。



①時間によるメリット


遺品整理作業

遺品整理を一軒分やろうとなると、多大なる時間がかかります。

年末など、大掃除で「思ったより時間がかかった・・・」なんて経験はないでしょうか?

限られた場所の片付けや掃除でも非常に時間がかかるのに、家一軒分まるまる片付けとなると、想像するだけで・・・という話です・・・!


一口に「遺品整理」と言っても、やることを挙げていくと


・残す遺品の分別

・売却する遺品の対処

・処分するゴミの分別、処理

・家具や家電など、大型ゴミの処理


これだけの工程が必要になります。

売却する遺品に関しては、自分でリサイクルショップに持ち込んだり、出張買取を申し込んだり、メルカリ等のフリマアプリで出品したり・・・

様々なケースが考えられますが、どれも手間と時間がかかるのが現実です。

(元リサイクルショップ店員としては、どんどん買取お持ち込みをして業界活性化を促進したいものですが・・・)


ゴミの処分に関しては、売却以上に手間がかかるのが避けられません。

可燃ごみ?ペットボトル?ビン?プラスチック?金属?

はたまた粗大ゴミ?と、1つ1つを仕分けしながら片付けを進めるのは、本当に大変な作業になるでしょう。


そういった面で考えると(売り込みみたいになっていますが、そういう無理やりなつもりはございません)

・売却したいものはその場で査定してくれて、現金化が可能

⇒売却できた品物の金額を、遺品整理にかかった作業代金から引いてくれる業者が多いです。

・ゴミの分別も行ってくれて、最終的に処分する業者手配も必要がない

・大型の粗大ゴミもそのまま持って行ってもらえる


と、金額に見合ったメリットが受けられます。


「タイム イズ マネー」(かっこよく言いました)と叫ばれる現代だからこそ、「手間と時間を買う」感覚は、決して汚い話ではなく、重要なものではないでしょうか。



②大型家具・粗大ゴミの処分に手間がかからない


相続不動産

←フリー画像が上手く見つからず、遺品整理の印象とは程遠い家具のイメージになってしまいましたことを、ひとまずお詫び申し上げます。


家の中を片付けるのに、必ず考える必要が出てくるのが「家具」「家電」をどうするか、という部分です。


処分しよう!と言っても、家の外へ運び出さないといけない、処分場を探さないといけない、場合によっては軽トラックなどで自分で持ち込まないといけない、といった問題が発生します。


運び出すにも、大型のタンスやソファーやベッドなど、一人ではとても持ちきれないものもあるでしょう。

(私も初めての遺品整理業務を経験したとき、家具を持てずにとても恥ずかしい思いをしたものです。。。)


じゃあそのために、3~4人でやろう!と言っても、①で紹介した「時間」を合わせないといけない、遠方からの参加だと移動にも手間がかかる・・・など、また新たな問題が生まれます。

普段、決して重い物を運んだりする仕事ではない方が、「この時間までに運び出さないといけない」と焦って腰を痛めたりすると最悪です。翌日からの仕事にも影響が出てしまったり・・・。


その点、業者であれば事前に「どれぐらいの物量があるか?」を確認した上で必要な人数、トラックのサイズを手配しますので、全てが迅速に進みます。


後は作業するのを見届けるだけなので、安心して当日を迎えられます。



とても×10 個人的な気持ちになりますが、私はそんなにパワーキャラではないので、このメリットが一番助かりますね・・・(ちょっとは鍛えろ)。



③遺品の供養もそのままお任せできる


仏壇供養

仏壇や神具など・・・

「これ、このまま捨てるとまずいよな?」って遺品もあります。


粗大ゴミとして、仏壇が出されているのを見たよ!って方はなかなか居ないと思いますが、こういったものの場合、供養をして処分するのが一般的な考えです。


しかし、これを個人でやろうとなると、供養してくれる所を調べて、日時調整して、家にお越し頂くか持ち込むか・・・と、また考える事が非常に増えてきます。


昨今の遺品整理業者は、こういった物品の供養も全て合わせてやってくれるケースがほとんどです。

事前に申し出ておけば、供養も含めて当日に手配をしてもらえますので、お寺や神社に依頼する必要も省かれます。


今までお世話になったご先祖様、雑に捨てるわけにはいかないでしょうから、これは必ず必要なことですね・・・!



④心の不安も和らげてもらえる


心の不安

冒頭でも少し触れましたが、遺品整理の作業が発生しているということは、「身内のどなたかが亡くなった」ということ。

決して、普段の心身状態を保っていられない方も、もちろんいらっしゃるでしょう。


亡くなった方の部屋で、黙々と遺品の整理、仕分けを行う・・・

文字にすると簡単ではありますが、実際にその現場を想像すると、「思い出の品物」の数々に、心が動かされてしまう事が予想されます。


必ずやらないといけない事ではあるのですが、なかなか淡々と進めることなんて出来ず、時には泣き出してしまうことも・・・


こういった不安から逃れるためにも、一旦業者に依頼して、まずは作業そのものを終わらせるのも、大切な選択肢になります。


遺品整理の業者は、当然ながらその道のプロです。

依頼者が悲しみに暮れ、言葉にならないような状況でも、優しく声をかけて滞りなく作業を終えられるよう、心身のケアも行ってくれるでしょう。



⑤家族間の相続トラブルを防止できる


相続トラブル

遺品整理が終わってからも、ご家庭によっては「相続手続き」「空き家となってしまう住居の売却」「生前に持っていた土地や畑などの処分」

といったものに追われるケースも存在します。


また、昨今では「デジタル遺品」と呼ばれる、「デジタル機器に保存されたデータ」「インターネット上の登録情報」なども存在し、その対応の相談先も求められるようになっています。


遺品整理業者が増加している時代だからこそ、「ただお家をお片付けしますよ」というサービスに終わらず、相続相談や、処分に困るものの相談先を紹介してくれるような業者も増えてきています。


遺品整理が終わってすぐの状況で、すぐに弁護士や司法書士を探して依頼するのも大変なお話。

また、残された遺品の中に高額な品物や固定資産があった場合で、遺書もなく・・・といった際にご家族同士で揉めあいになるのも絶対に避けたいものです。


こういったケースの際に、ご相談が可能な窓口を紹介してくれるのは、重要なメリットと言えるでしょう。

遺品整理を依頼する前に、こういったケースが想定される場合には、事前に「弁護士と繋がっているか」を確認しておくのも一つの手です。



◆最後に・・・


今回、「遺品整理を依頼するメリットとは?」ということで、記事を書き綴って参りました。


簡単に「遺品整理をしないといけない」と言っても、その工程にかかる大変さは、当日までわからなかったりするものです。

実際に作業をスタートしてから、「あ!ゴミ処分の業者を手配していなかった!」といったお話では、どんどん手間だけが蓄積されてしまいます。


故人の気持ちを想って、確実に丁寧に進めたいものだからこそ、信頼できる業者に依頼するのも選択のうちです。


中には、今回掲載したようなメリットが感じられない、むしろデメリットでは?と思わせるような悪質業者が存在するのもまた事実です。


冒頭で述べた通り、ご家族の置かれた状況によって、「今後どう対処すべきか?」は異なってきますので、あくまでも選択肢の参考にして頂き、実際にその状況に置かれたらご家族の総意でご判断頂くのが一番だと思います。


以上、ここまでお読み頂きありがとうございました。


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