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更新日:2023年11月29日


こんにちは!

「天空のおくりびとNET」担当のKです。


当ブログをお読み頂いている皆様は、「デジタル遺品」という言葉をご存じでしょうか?


今回は、遺品整理のお話なのですが、一般的に誰もが考えがちな「自宅から物を運び出す」というものとはまた違って、インターネット上や、クラウドデータとして残り続ける遺品について、お話していきたいと思います。


基本的に、それが実在する、触れる物であろうとなかろうと、故人の残していったものは全て「遺品」として取り扱われます。


現代では、もはや持っていない成人なんていないのでは!?というほどのアイテムである「スマートフォン」

その他にも、パソコンやタブレットを含めると、自宅にこれらが全く無いという方が珍しい時代となってきています。


こういったスマホやパソコン、1つの「物」としても立派な遺品なのですが、これらの中には生前に残されたデータの数々が眠っています。


こういった端末内のデータや、Webサイトの登録情報も遺品の中に数えられます。

これらを放置してしまうと、後で困ってしまうケースも出てくるため、出来る限り事前の対策が望まれます。


今回は、そんな「デジタル遺品」とは何か?事前に何をやっておくべきか?という部分に焦点を当て、お話していきましょう。



①スマホ・パソコン内のデータ関連


まず、デジタル遺品として思い浮かべやすいのが、スマホやPC内に保存されたデータ関連です。


写真・動画・文書その他・・・昨今ではいわゆる「ペーパーレス化」が進み、その分いろいろな物がデータとして保存されています。


また、スマホやPC内に保存されているばかりでなく、iCloudやGoogleドライブといった各種クラウドサービス内に保存されているケースもあり、そういったものに関しても端末を開いてみないことには分からない情報となります。


元々の持ち主がお亡くなりになられた後、意外とすぐに「遺影写真に使いたい」「生前に付き合いのあった方へお通夜・葬儀の連絡をしたい」といった形で、スマホ内の情報が必要になるケースもよくあります。


特に電話番号に関しては、今や直接入力する機会もなければ、LINE通話などで済ませるパターンも多く、自分以外の番号なんて記憶していない、書き留めていないなんてケースがザラにあります。


こんな時に、最も困ることとして多く挙げられるのが、「故人の使っていたスマホのパスコードがわからない」というお話です。


今では顔認証や指紋認証もありますので、更に難易度を高めていますが、この「目の前にデータがあるのが分かっているのにアクセスが出来ない」という場面は誰しも考えられるものです。


まず、これについては万が一のためにパスワード情報は書き留めておくなど、何らかの対策はしておいた方が良いでしょう。



②SNSやアプリ等のアカウント情報


次に、SNSや各種アプリのアカウント情報も、デジタル遺品に当てはまります。


SNSに関しては「一切やっていない!」という方もまだまだいらっしゃると思いますが、スマホを使っていて、何のアプリもインストールしていなく、アカウントを何一つ持っていない、という方は非常に稀でしょう。


この、アカウント情報として挙げられるケースとしては、

・Amazonや楽天といったショッピングサイト

・メルカリ等の登録アカウント

・PayPayやメルペイといった各種キャッシュレスサービス

・Apple MUSICやNetflix等の音楽配信サイト

・・・等、数えきれないほどの種類がございます。


こういったものの中には、放置することでデメリットとなりうるものが潜んでいます。


どういうものかと言いますと、「月額費用が発生しているもの」です。

こういったものは、すぐに解約手続きを行わなければ、毎月自動的に料金が発生してしまいます。

もうそのサービスを利用する人が居ないのに、非常に意味のない出費になってしまいます。


また、SNSアカウントにおいては「乗っ取り」の危険性を常に持っています。

亡くなった方のアカウントを乗っ取るなんて罰当たりな・・・と思いますが、「実際に当人が亡くなっているのかどうか」は乗っ取る側からすれば何の関係もないため、故人のアカウントは早い段階で消してしまうのが賢明かも知れません。



③相続が可能な情報関連


デジタル遺品の中には、先ほどまでご紹介したように「データとして取り出して保管しておく」ばかりでなく、「相続が可能」なものもあります。


キャッシュレスでの対応が当たり前になってきた昨今では、しばしば見られるケースであり、これらも放置すると後々の問題に繋がってしまうことも考えられます。


故人がチャージをしていた各種キャッシュレス関係のお金、電子マネーや、投資をしていた場合の証券情報といったものがこちらに当てはまります。

これらは、立派な資産になりますので、相続の対象です。


また、最もわかりやすい例として、ネット銀行口座への預貯金も挙げられますね。


こういったものは、直接現金に関わってくるものになりますので、後に発覚すると親族同士のトラブルに発展する危険性もあり、早い段階で確認しておきたい要素です。


しかしながら、全てがそのまま相続できるか?というとそうではなく、例えばPayPayに関しては「残高のあるアカウントを相続させることは出来ない。」と利用規約に明記されていたり、各種サービスの提供元によって異なってきます。


逆に、ネット上の管理であっても、株式や預貯金といったものはそのまま相続が可能とされており、こういった部分に関しては、弁護士の先生やデジタル遺品専門の遺品整理業者に相談するのがベターです。




④「デジタル終活」として・・・


ここまで、①~③で様々な事例を挙げてきましたが、全てに共通して言えることとして、「事前にパスワード情報を保管しておけば、万が一のことがあってもすぐに対処できる」ということです。


もちろん、スマホやPCの中には決して見られたくないデータがある!という方も、決して少なくはないでしょうから、正直な話、抵抗もあるかとは思います(私もそうです)


そういったケースにおける対策として、「エンディングノート」を作成し、具体的に「残された方に教えないといけない情報(パスワードや、証券情報など)」だけをメモしておき、「それ以外は見ないで下さい。」と書き記しておくような場合もあります。


生前に余程の揉め事でもない限り、故人が「見ないで欲しい」とわざわざ書き残したものに反対するようなこともないでしょう。

こういったことからも、生前の人間関係が結局一番大切とも言えるのかも知れません(なんだかちょっといい話)


もしものトラブルを防ぐためにも、生前のうちにエンディングノートを作っておいたり、信頼できる人にパスワード情報を共有しておくなどの最低限の生前整理はやっておきたいものです。




◆最後に・・・


今回、デジタル遺品とは何か?事前に何をやっておくべきか?」ということで、記事を書き綴ってまいりました。


今や何でもスマホ一台あれば便利にこなせてしまう時代、自分が生きている間は本当に助かるアイテムですが、自分が亡くなってしまうと、残された家族に「困りごと」を与えてしまう物でもあります。


誰しも、自分が死んだら・・・なんてなかなか考える機会なんてないかも知れませんが、万が一に備えておくことは決して悪いことではないでしょう。


ただエンディングノートにメモを取っておくだけのお話ですので、ものの5分~10分で済みます。

その短時間の作業で、未来の親族トラブルを防ぐことに繋がると考えたら、安いものではないでしょうか。


以上、ここまでお読み頂きありがとうございました。



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更新日:2023年11月29日


こんにちは!

「天空のおくりびとNET」担当のKです。


今回の記事は、第4回の続きになります。


前回、全ての内容が収まりきらず(編集者ノリノリです)、まさかの連載企画となりました当記事。

本当に誰得連載なのですが、およそ半月ぶりに連載第2回をお送りしていきましょう!


それでは前回の続きで、2013年の出来事からになります。



⑤青眼龍大暴れ!


※少々無理はありますが、画像はイメージです。

「エクシーズ召喚」が導入され、遊戯王全体のルールが変わってしばらくした2013年6月、初期から遊戯王を見ている世代にはたまらない「青眼の白龍」をテーマにしたデッキ作品が発売されました。


遊戯王を知らない世代にも、名前やそのぶっ飛んだキャラクターでしばしば話題になる「海馬瀬人」の相棒であり、古今東西の遊戯王カードの中でも最も有名なドラゴンがフィーチャーされるということで、事前から話題をさらっていた商品でした。


当時の概念として、構築済デッキ商品にはその時に高価なカードや、たくさんの役立つカードが投入されている点は今と同様ですが、発売前からお店に問い合わせがどんどん来る・・・なんてことは少なく、今回の商品の異例さを物語っているようでした。


この商品に関しては、おそらく普段以上に回転するだろう!と読んでいましたので、当時カード売り場の担当であった私は、普段のデッキ商品の2~3倍の発注をKONAMIさん宛に出し、大々的に発売日を迎えたわけです。


そして発売初日、予想通りの大ヒット!!

多めに発注をしたにも関わらず、発売日にほぼ売り切れるという人気っぷりでした。

もっと発注しても良かったな・・・と思いますが、やはり新作商品全てが間違いなくショップで完売するわけでもなく、過去には痛い目を見た商品もあり、ここが発注の難しいところですね(しみじみ)


現代では、「過去のテーマをめちゃくちゃに強化する」といった動きが毎度のように当たり前に行われており、新規プレイヤーを増やしていきながらも、古参プレイヤーを置いてけぼりにせず、また復帰者も戻りやすい環境にしている・・・なんて状況になっていますが、当時は過去テーマは本当に放ったらかしになっている傾向も否定できないお話であり、ある意味では復帰プレイヤー増加のためのテコ入れの走りとも言える商品だったかも知れません。


もちろんですが、この商品の売れっぷりに、トレカ担当スタッフは歓喜してました。


⑥海外製品大暴落!?


※少々無理はありますが、画像はイメージです。

⑤の青眼フィーバーから間もなくした2013年9月・・・それは突然巻き起こりました。


正直なところ、ショップにとっては後の「リンク事件」に追随するほどの暴落事件だったのかも知れません。


遊戯王カードは、当時すでに日本のみならず全世界のあらゆる場所で楽しめるコンテンツとして人気を広げており、日本でも多言語でテキストが記載されたカードが普通に販売されていました。


一見、「そんな読めない言語で何の意味がある?」と思われそうなお話ですが、単純に英語で書かれたカードがカッコよかったり(男のロマンですね)、日本のものとはレアリティや光り方の違ったカードもあり、「自分のデッキをキラキラにしたい!」といった方には広く需要がありました。

また、日本では入手困難、高額なカードも、海外版だと安いといったメリットもあり、しっかりと一定の需要の元、取引されていたジャンルになります。


と、そんな海外版のカードにある日突然、その存在意義を狂わす事件が巻き起こります。


それまで、「強すぎるカード」「ゲームバランスを崩壊させるカード」に対してのバランス調整として行われていた「禁止・制限カード」というものが定期的に公式より更新されていたのですが、2013年9月より謎の名称変更で「リミットレギュレーション」という名称に変更されました。


これだけですと、単なる名称変更で、ショップには何の影響も無い・・・となるのですが、同時に発表されたのが

「日本の公式大会において、他国版のカード使用を禁止します」

なんてルール改定が発表されました。


え?もう一度言います。

「他国版のカード使用禁止」


・・・・これは・・・。


もう大体の方は察しがついているかも知れませんが・・・これはショップにとっては大事件です。

今まで一定の需要を維持し、売上の一部として回転していたジャンルが丸ごと使えなくなるのです。


予想通り、公式で使えなくなった海外版カードは、もはやコレクター需要としての側面が大半を占めるようになり、売れる商品は極めて限定的になってしまいました。


幸いにも、当時私の勤務していたショップでは、海外版の売買は本当に少なく、ユーザー層の傾向からしてもライト層が多かったため、お店の存続を揺るがす大ダメージ・・・には至りませんでした。


しかしながら、当時これで大打撃を被ったショップは非常に多いのではないかと思います。


それぐらい、中古市場に影響を与えた1つの事件となりました。


さすがにこればかりは、トレカ担当スタッフも悲哀に満ちてました。



⑦15周年企画:決闘者の記憶シリーズ


※少々無理はありますが、画像はイメージです。

⑥の海外版事件以後、当時放映されていた遊戯王ゼアルのキャラクターが使用したカードをまとめたパックが発売されたり、青眼に引き続き、2世代前の「遊戯王GX」で活躍していたカードをテーマにしたデッキ作品が発売されたりと、何事も無かったかのように引き続き盛り上がりを見せる遊戯王界。




そんな中、時は経過し、2014年に入ります。

新年早々、これまた突如「遊戯王15周年記念」の企画がスタートすることが発表されます。

※この企画を皮切りに、「OCG●周年」「原作●周年」「アニメ●周年」と何やらほぼ毎年のように何かのイベントやってない?みたいな感じになったのはここでは触れません。。。


この企画の一環として、15周年記念の限定商品「決闘者の記憶」シリーズの発売が発表されました。


これは、記念すべき遊戯王第一作、原作の主人公でもある「武藤遊戯」のそれぞれの時代毎のデッキを再現した商品であり、原作の●●編に応じて、計3種類が発売されました。


当時のプレイヤーはもちろん、これは小学生や中学生だった頃に漫画で遊戯王を読んでいた層にも刺さるような商品でした。

実際、当時プレイヤーでも何でもなく、ただの店員だった私も何故かワクワクしてました。


これまた、高価カードの再録や、当時ではまだまだ公式アイテムとして少なかったスリーブといった付属品も非常に充実していて、発売前から人気をさらっているような状況でした。


前記事で出てきた「ゴールドシリーズ」ほどではありませんでしたが、当時何千円とするカードも収録されており、「一人でいくつも買って転売する」といったことも可能な商品であったため、販売数制限を設けたような記憶があります(多分)


おそらく、当時辺りからメルカリ等も台頭してきた時期だったかと思います。


この「決闘者の記憶」シリーズは2014年3~7月にかけて3種類が発売されましたが、ほぼ再販がなく、非常に早く売り切れるような状況でした。

予想通り、定価を上回る金額で取引されていた記憶もあります。

決闘者の記憶ならぬ、販売店の記憶です(うるさい)。


もはや当然のように、この商品の売れっぷりにはトレカ担当スタッフは歓喜してました。



◆最後に・・・


今回も、連載第二回として「ショップ目線から見た遊戯王の歴史」を記憶のままに書き綴ってまいりました。


リミットレギュレーションの改定や、海外版ショックなど、マイナスとも言える事件もあった一方で、これまでに比べて過去作品やキャラクターにスポットが当たったりと、今後の新たな方向性を決定づけるような時期になったように思えます。


しかし・・・

そんな遊戯王の大ブームを脅かす影が・・・?


※版権の都合で実際のキャラクターは載せられませんので、イメージでお楽しみください。。。


オレっちの出番はまだかまだかと言うかのようにじわじわと脚光を浴び始める1匹の猫。。。

2014年は、とある作品が大ブレイクを果たす一年になりました。


今までのカードゲーム界の売れ行きを覆すといったレベルの大暴れ、ショップ目線ではどのように映っていたのか。。。

※この次回予告風の引き、連載っぽいんじゃないでしょうか?


と言うか、今回の記事で2013年~2014年初頭と、1年ほどしか進んでいないことに自分でも驚きを隠せませんが、まさかまさかの第3回突入を宣言しまして、今回はこの辺りにしておきたいと思います。


まだまだリサイクルショップにおける遊戯王の小話はございますので、次回以降も引き続きお付き合い頂ければ幸いです。


以上、ここまでお読み頂きありがとうございました。


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こんにちは!

「天空のおくりびとNET」担当のKです。


3月も半ばに入り、日中はだいぶ暖かくなってきましたね。

しかし・・・暖かくなってくると同時に、花粉が飛び回り、くしゃみと鼻水に悩まされている毎日です(いきなり何の話やねん)


・・・と、ちょっとした雑談から入りましたところで、今回は「フリマアプリとリサイクルショップ、どっちで売るのがオトク?」という内容で、記事を書き綴ってまいります。


当ブログの過去の記事でも何度か触れてきましたが、昨今ではメルカリをはじめ、個人売買が可能なアプリやサイトがどんどんスタートし、今や個人間の中古品売買は珍しい話では無くなってきました。


しかしながら、決して個人でスマホで欲しいものを探すだけではなく、昔から存在する「リサイクルショップ」という業態もまた、新たな波を取り入れながら奮闘しています。


過去でこそ、「何か不要なものを現金化する」というと、「近くのリサイクルショップに買取依頼をする」という流れでしたが、今では自分で出品して販売するという選択肢が当然のようになってきました。


選択肢の幅がどんどん広がっているのは良い話だと思いますが、「じゃあ結局どれを選ぶのが一番良いの?」という意見もあるかと思います。

今回は、そんな疑問に対して、様々なメリットデメリットを挙げてご紹介していきましょう。



◆ショップとアプリの比較①:売却にかかる費用


フリマアプリは、その場で売りたい商品の写真を撮影し、すぐに掲載できるというスピーディーな点がメリットとして挙げられます。


じゃあ、販売が成立したら、その金額が丸ごと利益として出品者のもとに入ってくるのか?というと、決してそうではなく、フリマアプリサイドに手数料を引かれた形で、売上が入金される仕組みになっています。


ここでかかる料金は、使っている媒体にもよりますが、おおむね販売価格の10%程度が差し引かれる、と思っておけば間違いないでしょう。


当然のお話ではありますが、フリマアプリも無人で勝手に運営しているわけではなく、その媒体を運営するための経費はかかっていますので、利用者から少しずつこういった形で料金を請求し、サイトやアプリ運営に活かしているのでしょう。


対して、リサイクルショップでは、「これを売る」と思い立った時点では、自分で金額をつけられないため、売却金額がいくらになるかが不明です。

まず、自分で店舗に持ち込んだり、出張サービスを依頼することが必要になります。


しかしながら、買取を依頼して、「手数料」というものは基本的には発生せず、査定で出された金額がそのまま手元に入ってきます。

少なからず、私の知る限りでは、「査定にかかる手数料」が発生する店舗は今まで見たことがないですね。



◆ショップとアプリの比較②:売却値段の設定


自分の持っているものを売却する、となると当然のように一番気になるのが、「一体いくらで売れるのか」という部分でしょう。


その点に関して、まず率直に申し上げますと、「単純な金額」のみで勝負すると、大抵の場合はリサイクルショップよりもフリマアプリで自分で売った方が高額になるケースが多いです。


これは、やはり「価格を自分で設定するか否か」という部分の違いになるでしょう。


フリマアプリで売却する商品は、基本的に「自分で値段を設定して出品する」ことになります。

メルカリの場合ですと、参考価格が出てきたりしますが・・・。


極端な話、1円で販売しようが、100万円で販売しようが出品者の自由というわけです。

もちろん、世の中の大体の品物には「相場」というものが存在しますので、同じフリマアプリで平均価格1,000円で出品されているものを、1万円で出品しても誰が買うんだって話にはなりますが、それで売れたら間違いなくその売却値が出品者のものになります(先ほどの手数料を引かれますが)。


対して、リサイクルショップでの商品売却となると、そのショップでの基準が価格設定のポイントになりますので、「必ずこの金額で売るんだ」という考えは通りにくくなります。


そして、リサイクルショップでは当然ですが、お客様から商品を買取して終了ではなく、その商品を販売して初めて売上・利益が発生します。

ですので、フリマアプリのように「その商品の販売価格相場」に合わせた価格設定ではなく、「リサイクルショップでの利益を加味した上での買取価格設定」となります。


これも、リサイクルショップの運営にかかる費用、人件費等を考えたら、お店としては当然のお話になってきます。


このことから、商品が販売に繋がりさえすれば、あくまで何%かの手数料が差し引かれるだけのフリマアプリの方が、価格勝負では軍配が上がるでしょう。



◆ショップとアプリの比較③:現金化までのスピード


「自分の持っているものを売却する」という考えに至るということは、何か現金が必要だ、というケースが理由として最も多いのではないかと思います。


フリマアプリとリサイクルショップ、同じ「商品の売却」という行動をしていますが、手元に現金が入ってくるスピードは異なってきます。


まず、フリマアプリでは、出品した時点では当然ながらすぐに買い手はついていなく、設定した金額が自分の元に入ってくるのは、販売成立してから初めてのお話になります。


売れなければ、当然ながらいつまでもアプリ内に自分の出品した商品が残り続けますし、早く売るために平均の相場よりも値段を下げたら、フリマアプリのメリットである「リサイクルショップよりも売却価格が高い」という部分の旨味が薄れてきます。


もちろん、出品した品物にもよりますが、フリマアプリで販売に繋がるまでの期間は平均して3カ月前後、だと言われています。


また、すぐに販売に繋がった!となっても、その場でいきなり売上が現金化されるわけでもなく、フリマアプリで設定された「入金タイミング」といったものが存在するため、それを待つ必要があります。


このことから、フリマアプリでの商品売却は、「その日や明日にでもすぐ現金が欲しい」という方には向いていないでしょう。


対して、リサイクルショップにおいては、余程査定の難しい品物でも無い限り、その日に査定して値段をつけてくれます。

余談ですが、私もリサイクルショップ勤務時代、買取査定に日を跨いだという経験はほとんどありませんでした。


先ほど挙げましたが、買取価格こそフリマアプリの金額に及ばないケースが大半にはなりますが、「その日にすぐ現金化できる」という点では、リサイクルショップの方がフットワークが軽い、略してフッ軽にはなるでしょう(突然の変な表現すみません)



◆ショップとアプリの比較④:売るまでの手続き


フリマアプリ、リサイクルショップの両方に言えるケースとして、まず「これを売ろう!」と思ったら、それぞれ準備しないといけないことがあります。


まず、フリマアプリの場合は自分でサイトに商品の内容を掲載しないといけないため、ある程度のテンプレートのようなものが必要になります。

※また別の機会で触れられたらと思いますが、この商品内容の掲載が意外と面倒くさい・・・。リサイクルショップ勤務時、私が一番嫌いな作業だったかも知れません(しょーもない暴露)。


この説明がないと、商品の状態や付属品等で、販売後にトラブルになったり、そもそも怪しまれて販売に繋がらないなど、デメリットになってしまう恐れがあります。


この説明文を精査していこうとすると、限りなく時間がかかってしまうため、ある程度の線引きが重要になりますが、意外と難しいところです。


対して、リサイクルショップでは販売にかかる手間は全て買取成立後にショップの従業員のお仕事になりますので、売るための手間のみで構いません。


これは、買取査定時に必要になる「査定申し込み書」に記入をしたり、身分証明書を持参する、ぐらいのものでしょう。

※身分証明書無しで買取を行ってくれる店舗はまず存在しないため、この手続きは必ず必要になります。


この手続きに関しては個人差の大きな部分になりますが、Webやアプリ内での文章記載が苦手な方は、ショップに売却するのが安全かと思います。


また、ショップに持っていくのが面倒くさい。。。なんて方は、

「家で勝手に出品して、売れたら宅配員の方に取りに来てもらえる」というのも、フリマアプリでの圧倒的なメリットでしたが、今ではほぼ大半のリサイクルショップが「出張買取」の制度を取り入れ、自宅まで査定に来てくれますので、この部分はどちらも遜色無いと言えるでしょう。

※ただ、見知らぬ人を自宅に招くことに抵抗を覚える方は、出張買取サービスはなかなか使いづらいかも知れません。

 また、個人的に女性の一人暮らしといった場合なんかは、さすがに厳しいのかな・・・、と世の中の全女性の味方である私は思ったりします(うるさい)。


ただし、家電や家具など、車に乗せづらく、重いものは出張買取の方が良いでしょう!

フリマアプリで売っても、送料が高額になったりするケースもありますし・・・。

※決して全国の出張買取サービスのステマではございません。



◆最後に・・・


今回、「フリマアプリとリサイクルショップ、どっちで売るのがオトク?」という内容で、記事を書き綴ってまいりました。


様々なメリットデメリットが双方に存在し、上手くその辺の棲み分けが出来ている所が、これだけフリマアプリが世の中に台頭してきても、リサイクルショップの経営が完全にダメになっていない要因ではないかと思います。


いろいろ語りましたが、総じて言えば「面倒くさがりはチマチマとフリマアプリで売却する」ことはやめておいて、とりあえずリサイクルショップで素早く現金化するのが個人的にベストではないかと感じます。

私も、仕事柄フリマアプリを活用する機会は多いですが、個人で物を売却するのはリサイクルショップ派です(決して決して決してステマではございません)。


逆に、売るための文章を考えたり、調べたりするのが得意、売れなかった商品の少しずつ値段を変えたり、内容を見直すのが苦にならないというマメな方は、フリマアプリがオススメと言えるでしょう。


結局のところ、最終的には「手間とお金」の比較になってきますので、どちらを取るかという部分です。

果たしてどちらが自分に合っているか、と考えながら、自分の求める売却価格に最も近づき、かつ「その手間は自分に出来るか」という部分を模索するのも、現代ならではの楽しみ方ではないでしょうか!


以上、ここまでお読み頂きありがとうございました。


※リサイクルショップに関する情報、他にも掲載しています!


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