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【第7回】遊戯王カードの思い出②


こんにちは!

「天空のおくりびとNET」担当のKです。


今回の記事は、第4回の続きになります。


前回、全ての内容が収まりきらず(編集者ノリノリです)、まさかの連載企画となりました当記事。

本当に誰得連載なのですが、およそ半月ぶりに連載第2回をお送りしていきましょう!


それでは前回の続きで、2013年の出来事からになります。



⑤青眼龍大暴れ!


※少々無理はありますが、画像はイメージです。

「エクシーズ召喚」が導入され、遊戯王全体のルールが変わってしばらくした2013年6月、初期から遊戯王を見ている世代にはたまらない「青眼の白龍」をテーマにしたデッキ作品が発売されました。


遊戯王を知らない世代にも、名前やそのぶっ飛んだキャラクターでしばしば話題になる「海馬瀬人」の相棒であり、古今東西の遊戯王カードの中でも最も有名なドラゴンがフィーチャーされるということで、事前から話題をさらっていた商品でした。


当時の概念として、構築済デッキ商品にはその時に高価なカードや、たくさんの役立つカードが投入されている点は今と同様ですが、発売前からお店に問い合わせがどんどん来る・・・なんてことは少なく、今回の商品の異例さを物語っているようでした。


この商品に関しては、おそらく普段以上に回転するだろう!と読んでいましたので、当時カード売り場の担当であった私は、普段のデッキ商品の2~3倍の発注をKONAMIさん宛に出し、大々的に発売日を迎えたわけです。


そして発売初日、予想通りの大ヒット!!

多めに発注をしたにも関わらず、発売日にほぼ売り切れるという人気っぷりでした。

もっと発注しても良かったな・・・と思いますが、やはり新作商品全てが間違いなくショップで完売するわけでもなく、過去には痛い目を見た商品もあり、ここが発注の難しいところですね(しみじみ)


現代では、「過去のテーマをめちゃくちゃに強化する」といった動きが毎度のように当たり前に行われており、新規プレイヤーを増やしていきながらも、古参プレイヤーを置いてけぼりにせず、また復帰者も戻りやすい環境にしている・・・なんて状況になっていますが、当時は過去テーマは本当に放ったらかしになっている傾向も否定できないお話であり、ある意味では復帰プレイヤー増加のためのテコ入れの走りとも言える商品だったかも知れません。


もちろんですが、この商品の売れっぷりに、トレカ担当スタッフは歓喜してました。


⑥海外製品大暴落!?


※少々無理はありますが、画像はイメージです。

⑤の青眼フィーバーから間もなくした2013年9月・・・それは突然巻き起こりました。


正直なところ、ショップにとっては後の「リンク事件」に追随するほどの暴落事件だったのかも知れません。


遊戯王カードは、当時すでに日本のみならず全世界のあらゆる場所で楽しめるコンテンツとして人気を広げており、日本でも多言語でテキストが記載されたカードが普通に販売されていました。


一見、「そんな読めない言語で何の意味がある?」と思われそうなお話ですが、単純に英語で書かれたカードがカッコよかったり(男のロマンですね)、日本のものとはレアリティや光り方の違ったカードもあり、「自分のデッキをキラキラにしたい!」といった方には広く需要がありました。

また、日本では入手困難、高額なカードも、海外版だと安いといったメリットもあり、しっかりと一定の需要の元、取引されていたジャンルになります。


と、そんな海外版のカードにある日突然、その存在意義を狂わす事件が巻き起こります。


それまで、「強すぎるカード」「ゲームバランスを崩壊させるカード」に対してのバランス調整として行われていた「禁止・制限カード」というものが定期的に公式より更新されていたのですが、2013年9月より謎の名称変更で「リミットレギュレーション」という名称に変更されました。


これだけですと、単なる名称変更で、ショップには何の影響も無い・・・となるのですが、同時に発表されたのが

「日本の公式大会において、他国版のカード使用を禁止します」

なんてルール改定が発表されました。


え?もう一度言います。

「他国版のカード使用禁止」


・・・・これは・・・。


もう大体の方は察しがついているかも知れませんが・・・これはショップにとっては大事件です。

今まで一定の需要を維持し、売上の一部として回転していたジャンルが丸ごと使えなくなるのです。


予想通り、公式で使えなくなった海外版カードは、もはやコレクター需要としての側面が大半を占めるようになり、売れる商品は極めて限定的になってしまいました。


幸いにも、当時私の勤務していたショップでは、海外版の売買は本当に少なく、ユーザー層の傾向からしてもライト層が多かったため、お店の存続を揺るがす大ダメージ・・・には至りませんでした。


しかしながら、当時これで大打撃を被ったショップは非常に多いのではないかと思います。


それぐらい、中古市場に影響を与えた1つの事件となりました。


さすがにこればかりは、トレカ担当スタッフも悲哀に満ちてました。



⑦15周年企画:決闘者の記憶シリーズ


※少々無理はありますが、画像はイメージです。

⑥の海外版事件以後、当時放映されていた遊戯王ゼアルのキャラクターが使用したカードをまとめたパックが発売されたり、青眼に引き続き、2世代前の「遊戯王GX」で活躍していたカードをテーマにしたデッキ作品が発売されたりと、何事も無かったかのように引き続き盛り上がりを見せる遊戯王界。




そんな中、時は経過し、2014年に入ります。

新年早々、これまた突如「遊戯王15周年記念」の企画がスタートすることが発表されます。

※この企画を皮切りに、「OCG●周年」「原作●周年」「アニメ●周年」と何やらほぼ毎年のように何かのイベントやってない?みたいな感じになったのはここでは触れません。。。


この企画の一環として、15周年記念の限定商品「決闘者の記憶」シリーズの発売が発表されました。


これは、記念すべき遊戯王第一作、原作の主人公でもある「武藤遊戯」のそれぞれの時代毎のデッキを再現した商品であり、原作の●●編に応じて、計3種類が発売されました。


当時のプレイヤーはもちろん、これは小学生や中学生だった頃に漫画で遊戯王を読んでいた層にも刺さるような商品でした。

実際、当時プレイヤーでも何でもなく、ただの店員だった私も何故かワクワクしてました。


これまた、高価カードの再録や、当時ではまだまだ公式アイテムとして少なかったスリーブといった付属品も非常に充実していて、発売前から人気をさらっているような状況でした。


前記事で出てきた「ゴールドシリーズ」ほどではありませんでしたが、当時何千円とするカードも収録されており、「一人でいくつも買って転売する」といったことも可能な商品であったため、販売数制限を設けたような記憶があります(多分)


おそらく、当時辺りからメルカリ等も台頭してきた時期だったかと思います。


この「決闘者の記憶」シリーズは2014年3~7月にかけて3種類が発売されましたが、ほぼ再販がなく、非常に早く売り切れるような状況でした。

予想通り、定価を上回る金額で取引されていた記憶もあります。

決闘者の記憶ならぬ、販売店の記憶です(うるさい)。


もはや当然のように、この商品の売れっぷりにはトレカ担当スタッフは歓喜してました。



◆最後に・・・


今回も、連載第二回として「ショップ目線から見た遊戯王の歴史」を記憶のままに書き綴ってまいりました。


リミットレギュレーションの改定や、海外版ショックなど、マイナスとも言える事件もあった一方で、これまでに比べて過去作品やキャラクターにスポットが当たったりと、今後の新たな方向性を決定づけるような時期になったように思えます。


しかし・・・

そんな遊戯王の大ブームを脅かす影が・・・?


※版権の都合で実際のキャラクターは載せられませんので、イメージでお楽しみください。。。


オレっちの出番はまだかまだかと言うかのようにじわじわと脚光を浴び始める1匹の猫。。。

2014年は、とある作品が大ブレイクを果たす一年になりました。


今までのカードゲーム界の売れ行きを覆すといったレベルの大暴れ、ショップ目線ではどのように映っていたのか。。。

※この次回予告風の引き、連載っぽいんじゃないでしょうか?


と言うか、今回の記事で2013年~2014年初頭と、1年ほどしか進んでいないことに自分でも驚きを隠せませんが、まさかまさかの第3回突入を宣言しまして、今回はこの辺りにしておきたいと思います。


まだまだリサイクルショップにおける遊戯王の小話はございますので、次回以降も引き続きお付き合い頂ければ幸いです。


以上、ここまでお読み頂きありがとうございました。


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