こんにちは!
「天空のおくりびとNET」です。
テレビや新聞、雑誌などで遺品整理について取り上げられる機会が増え、最近では、インターネットの広告などでも「遺品整理」という言葉を目にすることが多くなってきています。
遺品整理は自分たちですることもできますが、専門の事業者に依頼することも可能です。
しかしながら、遺品整理の認知度が上がると同時に、依頼者と業者の間で起きるトラブルが増えているのも事実なのです。
今回はそんな遺品整理の悪質業者を見抜く方法についてお話していきます。
遺品整理を行う会社の中には、悪質な事業者が紛れています。そんな悪徳業者が増えているという事実や、実際にどのようなことに気を付ければ悪徳業者による不正行為を回避することができるかを知っておきましょう。
■遺族の悲しみに付け入る悪徳業者
遺品整理サービスを提供する事業者の中には、大切な方を失った悲しみに傷心する遺族の隙に付け入り、追い討ちをかけるように強盗や詐欺まがいの悪質な手口で金品を奪ったり、損害を与えようとする悪徳業者が紛れ込んでいます。
家族を亡くした悲しい場面では、冷静になることができず、つい悪徳業者に引っかかってしまうことがあります。
悪質業者の手口① 説明のない高額請求
通常、遺品整理を依頼する前に、金額の見積もりを出してもらっているはずです。しかし、見積もりにはなかった追加費用を請求してくる遺品整理会社も少なくありません。
不当に金額が高かったり、事前の見積もりには無かった費用を請求してきたりするのは悪徳業者の常套手段なのです。
予定よりも時間がかかったことや、想定していたより物が多かったことなどを理由に、高額の追加費用を請求される場合もあります。
見積もりの段階では安いと思わせておき、「予想以上の物量だったから」「作業当日に頼まれたから」「作業時間がオーバーしたから」と追加料金を上乗せし、見積もりの3倍や4倍以上にもなる法外な高額請求をする悪質な手口で行われています。
このような業者は、トラックに荷物を載せ終えた後など、断りにくい状況下で高額な請求をしてきます。
また、必要のない作業を勝手に行い、その分の報酬を上乗せして請求する業者もいます。
良心的な事業者は、最初に出した見積もり金額以上を請求することはありません。
仮に追加料金が発生するにしても、作業前に必ず確認をとってくれるはずです。想定外の高額請求をする事業者は悪質業者と考えていいでしょう。
悪質業者の手口② 高額なキャンセル料の請求
①同様、遺品整理に付きまとうトラブルで最も多いのがお金に関する問題です。
依頼者の事情や予定の変更により遺品整理サービスの解約を申し出たところ、契約取り消しによるキャンセル料や違約金を請求されてしまったというケースも悪質業者が相手の場合は発生しうる問題です。
キャンセル料や違約金については「事前に知らされていなかった」「説明がなかった」というケースも非常に多く、中には作業費用や解約条件が記された契約書そのものが存在していないなんていうこともあり、情弱な相手の弱みに付け込んで事前説明なく高額なキャンセル料を請求するのは悪徳業者によくある手口です。
事業者と依頼者との間で交わされた契約が口約束のように不明確で曖昧なものであったり、書面に記された内容を細部まで読まずに契約を取り交わしてしまったことがトラブルの原因になっていることも少なくありません。
粘り強く強引に契約をしようとする業者などは特に注意が必要です。
悪質業者の手口③ 強引に契約を迫る
遺品整理の見積もりのためには、実際に家に来て現場の状況を見てもらう必要があります。
遺品整理を行う事業者の中には、執拗に営業電話を繰り返したり契約するまで帰らないなど、かなり強引な手口で契約を迫ってくる悪質な業者も存在します。
家にあがり込んだのを幸いに、契約をするまで長時間居座ったり、脅迫めいた言葉をかけてきたりと、「怖くて断れない」という心理状況に追い込むケースも。
「今決めたら安くなる」と契約を急かすような業者にも要注意です。
強引に契約した挙句、不当な費用を請求したり高額なキャンセル料を要求するなど、二次被害に繋がりやすい傾向があり、被害の広がりを避けるためにもこういった業者には要注意です。
悪質業者の手口④ 遺品の盗難
遺品整理業者は家の中に入って作業することになるため、盗難の危険性があります。
故人がどんなものを持っていたかを家族も知らないような現場は恰好の的にされてしまいます。
価値のある遺品が出てきた場合、勝手に持ち去られる可能性もあり得ます。
また、高額な遺品を故意に盗む悪徳業者も存在し、残すようにお願いしても持ち去られて売却されるケースも。
遺品の価値を低く見積もり、不当に安い値段で買い取ろうとする業者もいるため注意が必要です。遺品の中には、素人から見れば価値がわからなくても、実際には高額取引されている品物もありますが、悪質な遺品整理会社はそういった事実を隠し、不当に安い買取り金額を提示してくることがあります。
事前にどのような遺品が残されているかは、ある程度把握しておくのが望ましいでしょう。
悪質業者の手口⑤ 雑な作業
故人の残した遺品は、当然ながら丁寧に扱ってもらいたいものでしょう。
作業の代行を委託された事業者とその作業員もまた、故人や遺族を弔う気持ちと心構えで、
丁寧に進めるべき業務です。
しかしながら、遺品整理会社の中には、作業が雑で、遺品を粗末に扱うような事業者もあります。
さまざまな思いがこもった遺品を「単なる物」としてぞんざいに扱ったり、乱雑な作業で遺品やお部屋を傷つけたり壊してしまうなど、遺品整理に対する意識が低い業者も存在します。
作業を早く終わらせたいと言わんばかりに雑な作業をする業者もいれば、依頼人にするべき確認をしないまま遺品を回収・処分してしまう大雑把な業者もいます。
大切な物を壊されてしまったというトラブルも起こりがちです。誤って重要書類を捨てられたら、大変なことになります。
悪質業者の手口⑥ 不法投棄
遺品整理会社は、不用品の処分も行ってくれることがあります。
しかし、処分手数料を払っているのに、回収した不用品を不法投棄している悪徳業者も存在します。
遺品の不法投棄は、他社と比較して極端に料金が安い業者に遺品整理を依頼したケースに多くあるトラブルです。
業者による不法投棄で最も恐ろしいのは、捨てられた遺品から個人情報が判明した場合に、持ち主である故人の遺族が警察の取り調べを受けたり、遺族が罰則や罰金を受ける可能性もあり、ただごとでは済まされなくなってしまいます。
■こんな対応は悪質業者の可能性があり?
遺品整理を依頼する機会は、そう頻繁にあるものではありません。
悪徳業者に依頼することを防ぐためには、信頼できる業者か否かをしっかりと見極める必要があります。次のような特徴に該当する場合は要注意です。
悪質業者の特徴① 見積もり価格が相場より極端に安い
遺品整理を依頼するなら、できるだけ費用が安いところが良いと考えるかもしれません。
しかしながら、相場よりも極端に安い金額を提示してくる業者は要注意です。
見積もり金額が安い遺品整理会社は、後で高額請求をしてくる可能性が高くなっています。
ネット上の広告で格安を謳っていたり、見積もりが極端に安かったりしても安易に飛びつかないようにしましょう。
悪質業者の特徴② 問い合わせ時や事前打ち合わせの対応が不誠実
問い合わせ時や事前の打ち合わせの際に、雰囲気や対応が悪い遺品整理会社も避けたほうが無難です。
費用や作業内容について問い合わせても、対応が不誠実で曖昧な返事しか来ない場合などには注意が必要です。
遺族に寄り添った対応をしない、答える内容がスタッフによってバラバラなどの場合、信頼できる事業者とはいえません。
事前に明確な説明をされず、後から多額の請求が来ることも。
不明点は事前にクリアにしてくれる業者を選びましょう。
悪質業者の特徴③ 過去に行政指導・処分を受けている
詐欺や不正を行ったり、適切な認可を受けずに営業したりすると行政指導や処分を受けることになります。
悪質業者の場合、過去に行政指導や処分を受けていることがあります。
詐欺や不正を行ったり、適切な許認可を受けずに営業したりすれば、行政指導や業務停止などの処分を受けることになります。
遺品整理士認定協会に加盟している業者であれば、行政指導などを受けた過去もありません。
また、事業者の過去の行政処分歴はインターネットでも調べられるので、依頼する前にチェックしておきましょう。
悪質業者の特徴④ ホームページに書かれた情報が薄い
ホームページがある遺品整理会社であっても、ホームページの情報量が少ない事業者は信用できるとはいえません。
たとえば、事務所の住所や連絡先がない、料金について詳細に書かれていない、実績の紹介がないなどの場合には要注意です。
人生で何度も関わることがない遺品整理だからこそわからないことや不安は多く、初めて業者を利用するとなれば優良な業者を見分けることも難しいでしょう。
遺品整理サービスを行う数多くの業者の中で悪徳業者と呼ばれるのはほんの一部ですが、実際に存在するのも事実です。
初めて遺品整理をする方や一度悔しい思いをしたことがあるという方は、次のポイントを参考に優良な遺品整理業者を選びましょう。
悪質業者を防ぐポイント① 複数の業者から見積をとる
遺品整理を依頼することを決めたら、まずは複数の遺品整理会社に費用を見積もりしてもらいましょう。
少なくとも3社ほど複数の業者で見積もりを取って比較検討すれば、相場が把握できます。
何社かの見積もりを比べることでサービス内容の具体的な違いや平均的な料金を把握することができ、契約の説明や質問・相談などの応対からそれぞれの会社の体質を見極めることもできます。
信頼できる優良業者を選んで料金や契約に関するトラブルを未然に防ぐためには、複数社の見積もりを比較することが最も有効です。
また、現場を見てもらわないと、正確な見積もりは出せません。後で追加請求されないためにも、現場で査定してもらうことが大切です。
悪質業者を防ぐポイント② キャンセル費用やオプション費用を事前に確認しておく
見積もりを出してもらったら、トータルの金額を見るだけでなく、どんなサービスが含まれているかをしっかり確認しておきましょう。
作業が完了してから思いがけない高額な追加料金を請求されてトラブルになることだけは避けたいものです。
遺品の整理や運搬、処分以外に必要な作業があるのか、オプションサービスを利用する場合どの作業にいくらかかるのか、当日の追加作業があれば別途費用がかかるのかどうかなどはしっかり事前に確認しておきたいポイントです。
見積もりの中に含まれていない料金は、追加で請求される可能性があります。どんな作業内容が含まれるのか、追加費用が発生するケースはあるのかを聞いておきましょう。
また、契約後キャンセルしたら、キャンセル料が発生するのが一般的です。キャンセル料はどれくらいなのかも確認しておきましょう。
悪質業者を防ぐポイント③ 貴重品や大切な遺品は事前に分別して保管しておく
盗難による遺品の紛失や、怠慢な作業による遺品の破損ではなくても、残しておきたい遺品や価値のある貴重品が誤って処分品に紛れてしまったり、事故により損傷してしまう可能性はゼロではありません。
回収・処分されて困る大切な遺品は、作業員が立ち入らない部屋もしくは別の場所に移動して保管するのが最も安全です。
重要な契約書類や個人情報がわかる物、相続に関連する物、金銭にまつわる貴重品などの紛失は後日取り返しのつかない問題に発展する可能性もありますし、高価な物を前に魔が差して判断と行動を誤る作業員がいるかもしれませんので特に注意が必要です。
◆最後に・・・
今回は、「遺品整理の悪徳業者とは?」というテーマでお話をしました。
遺品整理を自分でするには時間や労力がかかります。
かなりの手間となってしまう遺品整理は、遺品整理専門の会社に依頼するのが大多数にはなりますが、悪徳業者もまたはびこっているのが遺品整理業界の現状。
やり直すことができない大切な方の遺品整理で「こんなはずではなかった」と後悔するのは心情的につらいものでしょう。
うっかり悪徳業者に引っかかれば、トラブルに巻き込まれてしまいます。遺品整理は信頼できる会社に依頼する必要があります。
優良業者と悪徳業者の明らかな違いは、より多くの情報と正しい知識があれば見極めることができます。
本記事で紹介した内容を参考に、悪質業者には関わらないようにご注意ください。
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